Saturday, January 30, 2016

一月三十日。晴れのち曇りのち雨。

まさか34歳になってもまだマットレスをのこのこと二人掛かりで4、5(下手したら6)ブロックほど運ぶとは思わなかった。

新しい入居先の近くに寝具店がたまたまあり、たまたまフロアサンプルを格安で手に入れる事が出来たのでこういうわけになったわけだけど、学部生の頃にみんなで引っ越しを手伝って最後に脂っこいピザとビールでしめるあの世代独特の勢いはもうない事を今日思い知った訳である。

さて、公園は鶴と鳩を足して二で割ったような生き物がうろうろし、リスかとおもいきや木をよじ上っているのはポッサム。イギリス英語なのかオーストラリア英語なのかまだ区別がつかず、ついたところでどうというわけでもないが、とりあえずアメリカから30時間かけてたどり着いてそろそろ3週間くらいになる。

なんとかマットレスを新しいアパートに放り込み、帰り際にタウンホールセンター付近でダイソーを発見し、とりあえず布巾とハンガーを買って民泊にもどってきた。まってましたとでも言わんとばかりに豪雨に切り替わり、日中の暑苦しい空気の温度が下がり、外にいないから言える訳だけども清々しい夕方になった。

オーストラリアはアメリカにとっては存在感が薄い。数年前に著名な学者と食事をしたときにイギリス出身かと思いきやオーストラリア、と説明され、「そういえば英語圏であったねぇ。」と思った次第である。カナダも存在感が薄いけど近い事もあり、その点オーストラリアはむしろ引っ越しの荷物整理のときに出てきたウォークマンの中に入ったままになっていた中森明菜のカセットの様な存在である。

とりあえず椎名林檎の長く短い祭りを聞きながら、今日も一日をやりすごす。